発売日:2025年1月9日(コンソール/Switch)|2025年1月10日(PC)|開発元:Dimps|発売元:バンダイナムコエンターテインメント|対応機種:PS4、PS5、Nintendo Switch、PC(Steam)|価格:4,400円(税込・Steam)|対応言語:日本語、英語、簡体字中国語ほか
2025年初頭、バンダイナムコはPS Vita向け共闘ゲームの名作を約10年の時を経て再び世に送り出した――『フリーダムウォーズ リマスタード』(Freedom Wars Remastered)だ。本作は『ゴッドイーター』『討鬼伝』『SOUL SACRIFICE』などと並び、PS Vitaを代表する共闘ゲームの一つに数えられてきた。発売から10年、本作は4K解像度と60fpsに対応して帰ってきた。

世界観:生まれながらに100万年の刑期を背負う「咎人」
『フリーダムウォーズ』の舞台は遠い未来――西暦102013年。地球は生物の生存を維持できなくなり、人類は各地に 「パノプティコン」 と呼ばれる牢国都市を建設した。資源が枯渇する中、都市間の争いは絶えない。

この世界では、生きていること自体が罪とされ、ほとんどの市民は生まれながらにして100万年の懲役刑を言い渡される。彼らは 「咎人」 と呼ばれる。刑期を減らし、自由を得るために、咎人は 「ボランティア」 と呼ばれる危険な戦闘任務に従事しなければならない。
各咎人には 「アクセサリ」 と呼ばれる監視ロボットが与えられている。ゲーム冒頭の閉塞感は圧倒的で、プレイヤーは狭い独房に閉じ込められ、誰とも会話できず、横になることも許されない。制限区域を超えるなどの許可されない行動は、刑期の増加につながる。戦場に飛び出して初めて、わずかな自由を実感できるのだ。
戦闘システム:荊を活かした高速立体アクション

『フリーダムウォーズ』の戦闘システムは当時として非常に革新的で、「荊(ソーン)」 を中心に構築されている。
荊 はワイヤー状の特殊装備で、以下のようなアクションを可能にする:
- 立体機動:壁や高所に登り、三次元空間を自由に移動
- 敵の拘束:敵を縛り付け、転倒させる
- ヘイトを集める:荊で敵をマークし、自分や味方を優先的に狙わせる
戦闘は近接攻撃と射撃を組み合わせたスタイルで展開される。プレイヤーは剣、槍、銃器など多様な武器を使い、立体的な空間で敵と高速で交戦する。最大8人での協力プレイに対応しており、資源の回収、市民の救出、拠点の占領などのミッションに挑む。
PvPでは、日本の47都道府県(または海外版の主要都市)から 「PT」(Penal Town) を選択し、他のPTと対抗戦を繰り広げる。
AIが操作するアクセサリも戦闘に参加し、火力支援や戦術的な連携を提供する。
リマスタード版:10年ぶりの復活

バンダイナムコは『フリーダムウォーズ』の発売10周年を記念し、本リマスタード版をリリースした。開発はDimpsが担当し、バンダイナムコが制作・発売を手がけている。開発チームは発売当初から続編の可能性を模索してきたが、関連IPの権利許諾を得た上で、まず本リマスタード版が実現した。
映像面の強化:
- 4K解像度対応(PS5/PC版)
- 高精細テクスチャとモデル
- 60fpsでの快適な動作(Switch版は30fps)
システム面の改善:
- 武器の生産・強化システムを刷新
- 難易度設定を追加
- 仲間と敵のAIを改善
- 操作性を改善
- キャラクター成長システムを最適化
コンテンツと音声:
- オリジナル版の全DLCを収録
- アクセサリの音声が1種類から8種類に拡充
- 新規英語ボイスを収録
- 新規楽曲を追加。オリジナル版の名曲『Let’s 貢献』も収録
注意点:
- 新規ストーリー・武器・敵はなし
- クロスプラットフォームプレイ非対応
- Steam中国地域では購入できない
メディア評価:高評価の一方で課題も
本稿執筆時点で、『フリーダムウォーズ リマスタード』のMetacriticスコアは74点。6メディアが好意的なレビュー、6メディアが賛否混在のレビューを寄せている。
IGNスペイン(8/10) は「10年前と変わらず面白く、一部は明確に改善されている」と評価。
IGNイタリア(7/10) は「ストーリーや物語の構成は改善の余地があり、敵やステージのバリエーションもより多様性が欲しかった」と指摘。
Push Square(7/10) は「本作を再訪する絶好の機会」としながらも、「ロードの多さ、魅力に欠けるキャラクター、比較的単調な戦闘、終わりのない作業が美しい記憶を損なっている」と述べている。
プレイヤーからは、近接・射撃・立体移動を組み合わせた荊システムの新鮮さを評価する声がある一方、ステージデザインが粗く、任務は人質救出やボス戦が中心で敵の種類も少ないという指摘も多い。
『フリーダムウォーズ リマスタード』は買い?どんな人におすすめ?
おすすめする人:
- PS Vita版をプレイしたことがある古参ファン
- 『ゴッドイーター』『討鬼伝』など共闘ゲームが好きな人
- ディストピア世界観と荊システムに興味がある人
慎重に検討したい人:
- 最新のオープンワールド体験を求める人
- 繰り返しの素材集めや作業が苦手な人
- 時代を感じさせるゲームデザインに我慢できない人
『フリーダムウォーズ リマスタード』は完璧なゲームではない。その世界観と戦闘システムはPS Vita時代に独自の輝きを放っていたが、2014年の作品である以上、その設計には時代を感じさせる部分も確かにある。とはいえ、当時PS Vitaで本作を体験したプレイヤーにとっては貴重な追体験の機会であり、新規プレイヤーにとってはPS Vita時代の「共闘ゲーム」の魅力を知る入口ともなる。
プロデューサーが語っていたように、開発チームはこの10年間ずっと続編を模索してきた。本リマスタード版の売上と反響が、『フリーダムウォーズ』というIPの未来を左右することになるかもしれない。
著作権表示:
本記事で引用されているゲームのスクリーンショット、キャラクターイメージ、関連素材の著作権はDimps Corporation、バンダイナムコエンターテインメントおよびその権利者に帰属します。
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