『ブレイズ オブ タイム』レビュー|タイムリワインドのアイデアは光るも、軽すぎる戦闘が足を引っ張る
発売日:2012年3月6日(北米)/ 2012年3月8日(日本)/ 2012年4月20日(PC/Mac)/ 2019年5月14日(Switch)|開発元:Gaijin Entertainment|パブリッシャー:Konami(家庭用ゲーム機版)、Gaijin Entertainment(PC版)|対応機種:PS3、Xbox 360、PC、Mac OS X、Nintendo Switch|ジャンル:ハクスラアクションアドベンチャー|価格:Steam版 約600円(セール時 約200円)|対応言語:日本語、英語、フランス語など7言語(日本語音声あり/簡体字中国語非対応)
タイムリワインドは面白い
2012年、Gaijin Entertainmentは『ブレイズ オブ タイム』を世に送り出した。このスタジオは後に『War Thunder』で知られることになるが、2012年の時点ではまだ金髪ツインテールのヒロインを据えたハクスラゲームを作っていた時代だ。

『ブレイズ オブ タイム』には、ひとつだけ確かに光る仕掛けがある。「タイムリワインド(Time Rewind)」だ。
ボタンを押すと、時間が数秒巻き戻る。剣を振る、巻き戻す、もう一度振る——すると、直前の位置にいた「残像」があなたの行動をなぞって同時に攻撃を仕掛ける。何度か巻き戻せば、複数の残像が敵を囲み、まるで自分自身の分隊で戦っているような感覚になる。ハクスラゲームで、自分自身を召喚するようなものだ。

2026年になっても、この仕組みは新鮮に感じられる。複雑な計算も、シビアなタイミングもいらない——ボタンを押すだけで、残像があなたの動きを再現する。大事なのはバランスではなく、「楽しいかどうか」だ。
ただ、問題はここからだ。この仕組み以外の部分が、まるで2008年からタイムスリップしてきたかのような出来栄えなのだ。
戦闘は空を切るような手応え
このゲームで最も多く聞かれる不満がこれだ。
『ブレイズ オブ タイム』の戦闘を一言で表すなら、「敵ではなく紙を切っているような感覚」。剣を振っても手応えがなく、命中させても衝撃が伝わってこない。本当に当たったのかどうかを知らせる「ずしり」という感触がまるでない。

『デビル メイ クライ』や『ベヨネッタ』を遊んだことがある人なら、一撃一撃に重みがある感覚を知っているだろう。『ブレイズ オブ タイム』にはそれが欠けている。派手で、エフェクトもコンボも豊富だが、フィードバックは軽い。しばらく遊んでいると、「戦っている」というより「ボタンを押している」感覚になってくる。
敵のバリエーションも限られている。同じ顔ぶれと何度も戦うことになる。最初はそれでも構わないが、後半になるとただの繰り返しだ。
ストーリー?そんなものはこのゲームの本質じゃない
主人公はアユミ——金髪ツインテールで目を引くビジュアルの持ち主で、ガンブレードを手にし、いかにも「アニメキャラ」な出で立ちだ。彼女はトレジャーハンターとして古代の島を訪れるが、そこであれこれ混沌の魔法に巻き込まれる。

ストーリーは特筆すべきものではない。それがこのゲームの本質でもない。会話はぎこちなく、ボイスアクティングにはばらつきがあり、キャラクターの掘り下げも薄い。『ベヨネッタ』のような「めちゃくちゃだけど楽しい」ストーリーを期待しても、ここにはない。
とはいえ、このゲームは最初からストーリーで魅せようとはしていない。ただひたすら斬るためのゲームだ。斬ってしまおう。
Switch版は正直おすすめできない
プラットフォームごとの評価の差は歴然としている。PC版はSteamで今も「非常に好評」を維持している。一方、Switch版のMetacriticスコアは38点だ。
7件のレビューのうち、5件が否定的、2件が混合評価。Nintendo Lifeは40点、Digitally Downloadedは20点をつけた。あるレビュアーは「実際の発売時期よりももっと昔に出たゲームのように見え、遊べる」と述べている。フレームレート、入力遅延、ぼやけた映像——すでに時代遅れ感のあるゲームを、さらに古臭く感じさせる結果になっている。
『ブレイズ オブ タイム』を遊ぶなら、PC版をおすすめする。Switch版は検討する価値もない。
それで、買う価値は?
約600円、セール時には約200円。この価格で、「タイムリワインドで分身を呼ぶ」というユニークな体験、目を引くヒロイン、そしてそれなりに楽しめるコンボアクションが味わえる。

戦闘の手応えは弱い。ストーリーは気にしなくていい。Switch版は残念な出来だ。しかし、このゲームには一種の「荒削りな誠実さ」がある——タイムリワインドという仕組みを実際に作り上げ、それがちゃんと機能している。
傑作ではない。優れたゲームですらない。それでも記憶に残るのは、完成度の高さではなく、ひとつの変わったアイデアを軸にゲーム全体を構築するという大胆さを持っているからだ。
ただ剣を振って、何も考えずに楽しみたいなら、Steamのセールを待って数百円で手に取ってみるといい。『デビル メイ クライ 5』レベルの完成度を求めているなら、やめておこう。
最後にひとつ——少なくとも、主人公は『X-Blades』の頃よりずっと見た目が良くなっている。これこそが、『ブレイズ オブ タイム』というゲームを最も正直に表した一文かもしれない。
著作権表示:
本記事で使用しているゲーム画面、キャラクター画像、および関連素材の著作権はGaijin Entertainment及びKonamiに帰属し、ゲーム紹介・レビューを目的として使用しています。
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